2006年12月11日

顔に降りかかる雨

<2006年9月13日読了>

桐野夏生「顔に降りかかる雨」



出版社/著者からの内容紹介
親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、1億円を持って消えた。大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。二転三転する事件の真相は?女流ハードボイルド作家誕生の’93年度江戸川乱歩賞受賞作!



作品の作りは「グロテスク」などに代表される作品とは違ったものですが、3F(F=Female=女性が主人公、著者、読者)という時代に乗って江戸川乱歩賞、そして話題作になったとありますが、なかなか桐野ワールドが垣間見れて楽しかったです。

いわゆる純粋ミステリーというものをあまり読まないのですが、相変わらずの重苦しいストーリーには引き込まれます。倒錯の世界(死体写真コレクターとかゲイなど)には多少気後れしてしまいますが、ミロという独特の主人公が辿るストーリーは興味惹かれます。

でも、「OUT」を挟んで桐野さんという作家は別人になったのかも知れません。この作品はミロ・シリーズとして探偵者の楽しさがあると思っていますが(実際、2作目を現在進行中)、あのドロドロとした堕落した心の中を描くような独特の作品とは違います。この後にミロ・シリーズも違っていくようですが・・・



ラベル:桐野夏生
posted by seven at 02:22| ニューヨーク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 桐野夏生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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