2006年12月11日

天使に見捨てられた夜

<2006年9月17日読了>

桐野夏生「天使に見捨てられた夜」




出版社/著者からの内容紹介
私立探偵ミロ・シリーズ第2弾
レイプビデオに出演後、AV女優が失踪した。やがて明らかになる彼女の暗い過去。都会に蠢く欲望と新しい性愛を描く力作長編。



「顔に降りかかる雨」で始まったミロ・シリーズの続編です。この後、父親の村善こと村野善三が主人公の「水の眠り 灰の夢」、ミロ・シリーズの短編集「ローズガーデン」、そして「ダーク 」へと続いていきます。

さて、この作品ですが、正直なところ、まだまだ発展途中かなあという印象です。面白く読めたけども、まだまだ桐野ワールドはこの後も発展するぞという感じです。ただ、ミロの性格付けがなされた作品であるので、この後の作品を読むのが楽しみになりました。

かなり初期の頃からアングラな内容に桐野さんが興味を持っていたことが分かりました。この作品で扱われているのはAV女優、ゲイ、カリスマ主婦、フェミニズム活動家などなど。登場人物も魅力的な人もいて、ゲイの友部ことトモさんは女性読者に人気だとか。新宿二丁目に住むミロの周辺はなかなか賑やかです。

ミロの女性探偵であるが故の行動もなかなか面白い。彼女の性的なことへの考え方というのはやはり女性じゃないと書けないとも思うし、それ故に失敗してしまったりするのですが、負けん気が強い!この執念深さは自分に重なるので何とも肯きながら読んでしまうのですが。

最後の展開はちょっとページ数が足りないんじゃないかなと若干物足りなさを感じましたが、なかなか面白い作品でした。




ラベル:桐野夏生
posted by seven at 04:00| ニューヨーク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 桐野夏生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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